文章全体の構成、骨組みは四コマ漫画をたくさん読んで学習するのも1つの方法。たった四コマに隠された驚きの技術を紹介。
四コマ漫画の隠された技術とは
四コマ漫画といえば、毎日自宅に届く新聞に掲載されていますね。私も子供のころは「ののちゃん」や「コボちゃん」をよく読んでいました。実は、この四コマ漫画とは、小説でも論文でもSEO記事でも共通している文章全体の構成と骨組みが端的に分かる教科書的存在です。
起承転結を勉強する
四コマ漫画がなぜ四コマなのかを考えたことがありますか。その答えは、「文章の終わりと中間、最後をすべて網羅することができるから」です。
あらゆる物語というのは、「起承転結」から成っています。例えば昔話の桃太郎を例にとると、以下のようになります。
起:おばあさんが川で洗濯していると、大きな桃が流れてきた。自宅に持ち帰り、おじいさんと一緒に桃を割ると、中から子供が出てきた。その子供を桃太郎と名付け、大切に育てた。
承:桃太郎は鬼退治にでかける。道中猿、雉、犬に吉備団子を与え、お供に連れていく。
転:鬼退治
結:鬼の財宝持ち帰り、おじいさんとおばあさんと幸せに暮らす。
このように、すべてを起承転結で説明することができます。
会話が面白い人は文章もおもしろい
ここでいうおもしろいは、文章がうまいとはちょっと違います。しかし、場合によっては文章力がある人の何倍も人を惹きつける文章を書くことができます。その理由はたった一つ。会話がおもしろい人というのは、相手が関心をひく、笑ってもらえる『ツボ』を知っているからです。ツボは起承転結でいう『転』の部分。そして、彼らは『オチ』という『結』までの運びと締めくくりが非常にうまいのが特徴で、下手な文章でも相手に読ませることができます。
四コマ漫画を読み、物語の本質をつかむ
もともと会話がつまらない人は、どんなに努力をしても面白い人には叶わない場合があるのも事実。話が面白い人というのは、人を惹きつける天性の感性があると言えます。しかし、皆さんが目指しているのは面白い会話ではなく、人を惹きつける文章・記事です。技術さえ学習すれば、文章だけならば彼らに肩を並べることができるはずです。
そのためには、まずは四コマを数十熟読してみてください。一見つまらない物語でも、「この四コマの転は何を言いたいのだろう」と必要以上に勘ぐってみてください。それが記事の構成がうまくなる第一歩となります。