ウェブサイトを構築する際、誰もがお世話になるのが、ワードプレス。昨今は初心者でも簡単にHPが作れるjimdoやwixなども人気です。これらはcmsと呼ばれていますが、cmsによる検索順位の違いはあるのでしょうか?
内部SEOは確かにワードプレスが強いが……
内部SEOから見ると、確かにワードプレスでできることは非常に多岐にわたります。一方、例えばjimdoはパンクズリストといった基本的なシステムを作るのがちょっと一苦労する場面があるのは事実です。しかし、それ以外はjimdoもwixもワードプレスのようなSEO対策をしっかりと行うことができます。
重要な内部SEO対策はjimdoもwixも完ぺき
- タイトルタグ
- h1、h2、h3タグの設定
- 自分決められるパーマリンク(URL)
- メタディスクリプションの設定
- サイトマップの送信
- ブログ記事の更新
- 写真のaltの入力
上記はすべてjimdoでもwixでもできます。これが内部SEOで最も重要かつ根幹となる部分なので、これさえしっかりと設定しておけば、あとは良質な記事を日々更新し続けるだけで、しっかりと検索順位に上がってきます。
サイト構造がシンプルな分、素人でも検索順位をあげることができる
大手が運営するような大規模なサイトを作る場合は、jimdoやwixではちょっと困難なので、ワードプレスを利用すべきと言えますが、企業HPや小規模から中規模のサイトであれば、jimdoやwixでも十分事足ります。複雑な構造はできませんが、その分サイトマップがシンプルなのでグーグルがインデックスしやすく、検索順位も上がりやすい傾向にもあると言えます。
jimdoで予約サイトを5年運営した結果
私はjimdoを使って製作したスパの予約サイトを5年ほど運営しています。その結果からお伝えすると、『SEO対策は十分!検索順位もしっかりと1ページ目(10位以内)を維持』することができています。
サイトの構造
- グローバルメニュー(トップ、私たちについて、メニュー(予約)、ブログ、問合せ
- メニューページに予約ボタンを付ける
- ヘッダー編集やcssのカスタマイズは一切なし
検索順位を上げるためにやったこと
- jimdoの有料プランを契約
- 週一回のブログ更新(700文字程度)
- タイトルタグ、h1タグ、h2タグの使用
さぼったSEO対策
- 写真にaltをつける
- 長文記事なし
- 1つの記事に写真は1枚
- パンくずリストの設置
おそらくこれを見たら、「まじかよ……」と思う人がほとんどでは?特に記事が700文字しかないというのは、1ページ目に検索順位を上げるには大きな障害と思っている人も多いかと思います。
しかし結果は……
結果は2年目から予約が殺到!
結果を早速お伝えすると、下記のような流れになり、大成功しました!
- 10か月後くらいから「都市名+店名」のキーワードで1位=広告を出している大手のサイトよりも上がる。ただし、この時点ではまだ1か月に1回もスパの予約は来ない。
- 1年半経ったころから、1か月に1~2回くらいの予約が入るようになった。
- ちょうど2年経ったころから、1か月に10件程度の予約が入るようになり、広告を打っているサイトと同程度の予約数を確保できるようになった。
- キーワードで「都市名+スパ(マッサージ)+スモールワード(カップルとかシャワー無料とか)」で1ページ目に表示されるようになった
- 3年目になると(正確には2年と10か月頃)、広告を打っている店舗検索サイトよりも予約数が多くなったため、広告にかける予算を減らした。
- 「都市名+スパ」、「都市名+マッサージ」といった重要キーワードで1ページ目に表示されるようになった
- 安定して5年目に突入
きちんと収益化ができるようになったのは2年目を過ぎてからとなります。このサイトは店舗HPでもあり、近年はグーグルアルゴリズムのバージョンアップにより、企業HPが検索の上位に引っかかりやすくなってきたのも、検索順位を上げる要因になったと思われます。
ベテラン運営者もjimdoやwixはおすすめできる
同じサイト、同じコンテンツをワードプレスとjimdoで作って比べたわけではないので、厳密に言えばどちらがSEOに優れているかは分かりません。しかし、これまで10年ワードプレス、5年jimdoとwixをいじってきた感想としては、『CMSによるSEOの違いはない!』ということが私の結論です。